9月のトミカプレミアムの新車が出たため、既に廃盤になっている通常版のトミカのGT-Rと比較してレビューすることにする。
日産 GT-Rとは
日産がレースで勝つために作ったクルマだ。初代ハコスカ(通称)から始まり6代目のモデルである。 R35GT-Rは日産の技術の全てを集め、市販車最速を目指して作られたクルマだ。実際、当時世界一過酷なサーキットとも言われるドイツのニュルブルクリンクで市販車最速ラップタイムを記録した。
発売記念仕様の仕様について
発売記念仕様は最近のタカラトミーの傾向だとホイールを変えてSpecVにすることを予想していたが外れた。 ちなみにR34GT-Rまで使われていたVスペックではなくスペックVなのは謎だ。
画像はトミカリミテッドで発売されたスペックVの画像。ホイールを変えるだけでかなり印象が変わる。
箱の外見
ギミックはサスペンションとドア開閉だ。
通常版はシルバーで箱の印象から発売記念仕様は赤に引っ張られて紫に見えるが黒だ。
通常版の外見
元のクルマのシャープさを活かした素晴らしいプロポーションだ。
ホイールは発売前に画像で見た時は「大丈夫か。」と言いたくなるようなのっぺりした印象だったが、実物を見ているとすじ彫りが深く、ブレーキディスクと錯覚させる良い出来で安心した。
意外だったのがフロントリップスポイラーとリアディフューザーがシャーシでできていたことである。
こちらのほうがより良いプロポーションになるのだろうか。よくわからない。
発売記念仕様の外見
発売記念仕様は紙に包まれていた。
ドアノブなどもしっかりと着色されていた(通常版も)。トミカプレミアムなだけのことはある。
黒はシャープなシルバーとは違い高級感を感じさせる艶やかな黒色だと感じた。
トミカ GT-R との比較
今回は栄光のGT-Rセットのモデルと比較することにする。
ゴールドなので分かりやすいと思ったからだ。
別に通常版がどこにあるのか分からないからではない。
シャーシの画像。上側がプレミアム。安定しないのでビニールを敷いて撮影。
スケールがプレミアムでは1/62で通常のトミカの方が1/61と少し違う。
真ん中が通常版のトミカ。
プレミアムのほうがバンパーの角度が鋭角に前に出ているように見える。そのためより実車に近い印象を受ける。ボンネットダクトも三角形に近くNASAダクトらしくなった。
リップスポイラーの造形の大きな違いはわからなかった。実車と同じ構造で少しの出っ張りを表現しているようだ。
ボンネット、屋根に実車同様のすじ彫りが施され解像度が上がっている。
リアホイールアーチ周辺のフェンダーの出っ張り方が異なっている。実車に近いのは勿論プレミアムの方。
後ろはずいぶん印象が異なる。ウインカーやバックランプが塗装され、かなりの違いを感じる。日産のロゴマークはこれにはないがナンバリングモデルはある。
マフラー周りの造形のメリハリがふえた。通常版にマフラーはないが初期のモデルにはある。
リアウイングは横幅はプレミアムの方がリアルなのだが、リアルな形状を追及するあまり縦方向に大きくなってしまい、まるで社外製の大きなウイングをつけているようだ。ウイングに関しては通常の方が良いと感じた。
内装も変更があった。シート真ん中の出っ張りはプレミアムの方が正しい。
カーナビ形状が違うように感じられる。通常版のトミカのほうがリアルな気がする。(初期型は運転席側を向くようにオフセットされていない。)
レビュー まとめ
結論としてプレミアムにふさわしい出来だと感じた。全体的に凹凸が感じられるようになり、ぼてっとした印象の通常版のトミカからシャープな印象の実車に近づいているといえるからだ。
しかし、ほぼ2倍という価格差を考えると値段がネックとなる。見合ったクオリティアップといえるのか疑問かもしれない。しかし、トミカとしてできることはすべて行われており、その値段に見合った商品だといえるだろう。実際、俺は「既にモデル化されているしなぁ微妙。」だと思っており、惰性で買ったが購入してよかったと思った。
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